明るい?透析生活

世界を股にかけてきたビジネスマンが透析患者になちゃった

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 はじめまして。うさぎやさんのどら焼きが三度の飯より好きなJack Amanoです。

.....と、言うのは冗談で、うさぎやさんのどら焼きは大好きですが、一年に十回くらい食べられれば幸せ至極な私です。

今を遡ること16年前、小さな外資の日本法人でバリバリに忙しい日々を送っていた時、しばらく怠さ、動悸などがあって体調不良だったのですが、「忙しすぎだろう」とたかをくくって、休暇を取りました。その休暇中の沖縄の離島でのシュノーケリング中、自分のカラダに異変を感じ、東京に戻って病院を訪れたところ、慢性糸球体腎炎と診断されました。即入院、腎生検となり、慢性腎不全生活が始まりました。

実はその時、血圧が220/150と言うほどのめちゃくちゃ危険な状態で海に潜っておりました。そして、心肥大(心不全)、高血圧からの視野狭窄も併発した危険な状態でありました。

家族は協力を惜しまず、食事療法を中心にした対応と、適度な運動をして、透析導入を少しでも遅らせることができるよう、頑張ってきました。塩分、蛋白質カリウムの摂取に気をつけてきた、つもりです。

仕事柄、海外出張が多い時で年に15回程度、少ない時でも年に4回は海外に出掛け、日本にいる時も結構、出張が多く、普通のサラリーマンのような食事環境ではない中、色々、工夫してきましたが、16年目の今年、とうとう、人工透析導入となりました。

主治医曰く、「原因は不明」と。これは即ち、「様々な要因が重なり合って、その結果としての慢性糸球体腎炎〜慢性腎不全であり、高血圧が先で腎不全になったか?腎不全の結果としての高血圧か?は解らないそうです。思い当たるのは、母方の叔父が、30年間、人工透析を受けていたことによる、遺伝的な可能性くらいです。

と、言うことで、2016年5月下旬に人工透析導入となりました。実は、血液透析(Hemodialysis:略称HD)導入前に、腹膜透析(Peritoneal Dialysis:略称PD)を導入する方が、残腎機能をより長く保てることから、PD→HDと以降するパスが多いようですが、私の場合、温泉で日々の疲れを癒すのがお大きな楽しみのため、PDは選択せず、いきなりHD導入、それもHHD(Home Hemodialysis)に向けてのトレーニング開始となりました。

幸い、家族に医療従事者がいることは、私にとっての幸運であり、非常にありがたいことと感謝しています。そして、HHD導入に向けて、一生懸命に、厳しく、指導いただく病院のチームの皆さんにも感謝の気持ちでいっぱいです。

つい最近、あるブログで透析患者を誹謗中傷する事が話題になりました。高齢化の時代にあって、透析治療も医療費増大の一因である事も承知しています。そして、世界から見れば、日本でPD、HD、HHD患者になる事は非常に恵まれている事も。

そんな状況の中、できる限り仕事を続けながら、HD→HHDへと移行していく日々を綴ることで、慢性腎不全、透析予備軍の方々に少しでも現実を知っていただき、前向きに明るく、日々を送っていただく参考になれれば、と思います。

「目の前の現実は自分が創り出したものだ」との前提に立ち、厳しく、暗くなりがちな透析生活を「笑い飛ばす」ことができるくらい、前を向いていけたらと思います。

                                  2016.10.20